寄付のご協力ありがとうございます。

はじめまして。特定非営利活動法人 おかえり
代表理事 財部 志穂と申します。

私がこの法人を立ち上げた経緯をお話しします。

令和元年の7月、長男が支援学校の高等部に進学した頃、自傷の頭打ちや奇声、睡眠障害等の行動障害が悪化し入院しました。治療を経て、落ち着きを取り戻すことができましたが、行動が激しい息子を家庭で育てることは困難で、施設入所を勧められ探し始めました。しかし、入所先を探すも行動障害がある息子を受け入れてもらえず、20近くの入所施設から断られ、八方塞がりの状況でした。
しかしながら、支援学校や放課後デイサービスは通うことができ、適切な支援を受けることができていたので、このまま住み慣れた地域で生活させたく、母である私とヘルパーと息子とアパートでのサテライト生活をスタートしました。

強度行動障害がある人とその家族が抱える現実に直面し、社会に取り残されている彼らの受け入れ先を作る為、令和2年10月に訪問介護事業 ヘルパーステーション おかえりを設立しました。その後、ヘルパーによる1人暮らしが実現し、落ち着いた生活を送っています。

現在は、息子と同じように行動障害があるゆえに福祉サービスに繋がらず、困っている方々に24時間ヘルパーを利用しての一人暮らしやシェアハウスでの自立生活を送るサポートをしています。

しかしながら、現在も相談は後を立たず、需要に対する供給は全く追いついていません。今後も様々なタイプの強度行動障害がある方を受け入れていかねばなりません。強度行動障害がある人をサポートするには多額の費用が必要になります。 強度行動障害がある人とそのご家族が抱える苦悩を知って頂き、募金趣旨をご理解賜りご賛同頂けますと幸いです。

 R6年11月寄付収支報告  (一社)アンサンブル R6年3月期 決算報告書 ※PDFファイルを別ページで開きます

強度行動障害があるゆえに、日中行き場がない人たちの居場所を作りたいという思いからはじめた募金活動は、おかげ様で総額4,501,036円、支援者111人となりました。一軒家を借りて「おかえりハウス」と命名し、利用者さんが落ち着いて過ごせる居場所として大きな役割を担っています。


アパートからおかえりハウスへ

当時、利用していたアパートは、損傷激しく、工事が必要になったこと、息子の奇声やジャンプによる騒音など、近隣への影響も無視することができなくなりました。さらにはヘルパーの車や自転車がパンクさせられるという事案まで続き、息子やヘルパーの安全面、今後のことなど総合的に考慮して、 同年7月にアパートは解約し、「おかえりハウス」に住まいも全面移行いたしました。

20代女性Nさんの入居

グループホームから行動障害を理由に退去を迫られ、待ったなしの状態であったNさんの親御さんから相談があり、安心できる場所で、追い出される心配もない、人として当たり前の暮らしを実現させてあげたいという思いを受けて、「おかえりハウス」でのNさんの生活がスタートしました。

おかえりハウス満床

「おかえりハウス」は、現在3名の利用者さんが住まいと日中活動場所として利用しています。それぞれの利用者さんがソーシャルディスタンスを必要とするので、2〜3人がベストな人員だと実感しています。

おかえりハウス糸島

「おかえりハウス」はすぐに満室となったので、日中支援をメインとした居場所を探し、同年10月糸島に一軒家を借りることができました。現在はこの「おかえりハウス糸島」で、行動援護を使って福岡県内外から10名の強度行動障害がある方が利用しています。

必要な居場所の確保

強度行動障害がある人の居場所の実現を目指し、おかえりハウス、おかえりハウス糸島など、支援に必要な居場所を作ることができました。現在、おかえりハウスで3名。アパート1人暮らしで2名。おかえり糸島で10名の利用者さんをサポートしています。全てはご寄付頂いた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

後を絶たない相談者

「しかしながら、現在も相談は後を立たず、需要に対する供給は全く追いついていません。今後も、様々なタイプの強度行動障害がある方を受け入れていくためにも、第2、第3のおかえりハウスを作り、人材育成にもさらに注力せねばなりません。 「おかえり」は、これからも努力を惜しまず精進してまいります。今後ともご指導、ご鞭撻、 そして応援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
おかえり代表 財部志穂

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